就業開始までの流れ

コンプライアンス強化に向けて

なぜ私たちはコンプライアンスを強化する必要があるのか?改めて考えてみましょう。

【コンプライアンス強化の目的】

1.お客様を守るため

法令はお客様を守るために制定されています。
店舗でのルールを順守することがお客様を守ることになりますので、店舗ルールをまずはしっかり把握し、守っていきましょう。

2.職場を守るため

不正行為により店舗が閉鎖してしまう、会社の信用問題となり企業経営にも影響を及ぼします。そして職場の同僚にも迷惑がかかることになります。

3.自身を守るため

万が一、あなたが不正行為に関与してしまった場合、社会的制裁を受けあなた自身の将来に大きく影響することは間違いないです。 改めてですが、コンプライアンスを守ることは自身の生活や大切な人(家族)を守ることにつながります。

【不正に巻き込まれないために】

1.止める勇気

不正行為を見かけてしまった場合、勇気を出して止めましょう。

2.断る勇気

不正行為の誘いを受けた場合は、勇気を出して断りましょう。

3.相談する勇気

不正行為を見かけてしまった、誘いを受けた等発生した場合は、一人で抱え込まず相談しましょう。

コンプライアンス違反事例紹介

情報漏洩

概要 クレーム対応に疲弊したスタッフが、退勤後に居酒屋でお客様の悪口を大声で喋っていた。近くの席にお客様のご家族が居て、店舗へクレームの連絡をいただき、お叱りを受ける事となった。
動機 ストレス発散。誰も聞いていないから大丈夫だろうと思った。
経緯 お客様からのクレーム連絡により発覚。
結末 厳重注意。会社からお客様へ謝罪。
  • ・業務上知り得た情報は絶対に第三者に口外してはいけません。
  • ・業務上知り得た情報は、勤務地を出たら、基本的に口外してはいけません。

飲酒運転

概要 休日に食事に出かけてお酒を飲んだ。少量だった為、自分で車を運転して帰ろうとしたが、飲酒検問でアルコール検知反応が出て、その場で検挙された。
動機 飲酒は少量なので大丈夫、飲酒検問にもあわないと思った。
経緯 翌日の出勤日に出勤がなく、家族に連絡を取り発覚。
結末 退職。
  • ・飲酒した状態で車を運転する事は犯罪です。(道路交通法)
  • ・どんなに少量でも飲酒したら公共交通機関タクシーや代行を利用しましょう。
  • ・例え休日の行動であったとしても、違法行為は許されませんので注意しましょう。

勤怠虚偽

概要 休憩時間を1時間以上取得しているにも関わらず、1時間未満と過少申告して休憩時間の水増しをしていた。
動機 自己判断で、周りも長めに休憩しているから大丈夫だろうと思った。
経緯 担当営業の調査によって、稼働時間と休憩時間に相違点が見つかり発覚。
結末 厳重注意。不正に得た金銭の返還請求。
  • ・勤怠虚偽は詐欺に当たるケースがあります。
  • ・自己判断はせず、必ず担当営業に相談しましょう。
  • ・就業規則を確認し、正しく休憩を取得しましょう。

交通費虚偽

概要 最寄り駅までバスを利用すると申請をしていたが、実際は徒歩で通勤をしており不正受給をした。
動機 お金が欲しかった。
経緯 定期代金を上回る申請をしていたことから調査が入り、発覚。
結末 厳重注意。不正に得た金銭の返還請求。
  • ・交通費の虚偽は詐欺に当たるケースがあります。
  • ・引っ越しなどで申請内容が変更になる場合は、担当営業まで連絡をするようにお願いします。

モラル、マナー違反

概要 管下のスタッフに向けて、口に含んだ水を吹きかけた。(本人は冗談のつもりであった。)
動機 その場を盛り上げるために悪ふざけをした。
経緯 被害に遭ったスタッフが、担当営業に相談し発覚。
結末 反省文の提出。該当スタッフとの接触しないように配置換え。
  • ・一緒に勤務しているスタッフは大切なビジネスパートナーです。
  • ・相手を思いやる心を持ち、社会人として模範となる行動を心がけましょう。
概要 休憩時間に喫煙をして、口臭のケアを怠った。売り場で他のスタッフに「タブレット菓子を食べてきます」と言って離席した。お客様は一連のやり取りを目の前で見ておられたため、不愉快に思い量販店本社へ苦情を申し立てられた。
動機 お客様はメーカーサポート窓口と電話しているから聞こえないだろうと思った。
経緯 量販店本社から共有があり、発覚。
結末 異動処分。
  • ・マナーを守り、モラルを持つ事もコンプライアンスに含まれています。
  • ・ひとりの従業員のモラル欠如が、企業全体のモラル欠如と受け止められます。

セクハラ問題

概要 女性スタッフに対して、頭をポンポンと触れたり、腰に手を回したりセクハラ行為をしていた。
動機 コミュニケーションのつもりで行った。
経緯 女性スタッフが自身の担当営業に相談し発覚。
結末 該当店舗への入店禁止。出勤停止の処分。
  • ・故意に相手の体に触れる行為は、相手を不快にさせるだけではなく、心理的なダメージを与えます。
  • ・セクハラ行為を受けた被害者はPTSD(心的外傷後ストレス障害)のリスクが伴います。
  • ・相手を不快にさせることの無い様、常に意識してコミュニケーションを取りましょう。

不適切投稿(SNS)

概要 X(旧Twitter)に、自分のネームプレートの写真を撮り「ここの店員をしています」と投稿した。
動機 友人に勤め先を自慢したかった。
経緯 就業先企業のSNS調査によって発覚した。
結末 退職。
  • ・SNSで企業名(店舗名)が載っているネームプレートの写真を撮り投稿する行為は不適切だと認識しましょう。
  • ・そして、様々な問題に発展するリスクがあることを理解しましょう。